第三回「トライシグナル・パーソナル」岡本真依Part.3＆番外編
「ライブがしたい、音楽を続けたい」という思いから2017年12月に結成発表したトライシグナル。2019年1月16日に1st album「The First Bite」をリリース。メンバーは岡本真依、奥村真友里、谷尾桜子。ライブはこの３人に楽器隊が加わった編成で行われ、地元愛媛、東京を中心に全国各地で精力的にライブを行う。
（左から谷尾桜子、奥村真友里、岡本真依）
自身の鋭い感覚を大事にし、それを的確に歌、ステージでピュアにまっすぐ表現し続ける岡本真依。
ひめキュンフルーツ缶時代はセンター兼メインボーカル。昨年の10月に卒業し、再びトライシグナルとして音楽始めることとなった今も、アイドル時代の責任感と大きなプレッシャーは取れていない印象。そんな彼女から、7年2ヶ月苦楽を共にした元メンバーの菊原結里亜（女優）が言葉を引き出す。
菊原結里亜「わたしは初めて会ったときから、一目見たときから、名前も知らない、話したこともない、自分よりも小柄な、この子に対して、一生勝てないなという感想を持った。その感覚は間違いじゃなく、ステージ上でもプライベートでも太陽のように周りを照らす彼女の天性のものを間近で見てきたし、その歌声も誰が聞いても心に残るもの。誰よりも目の前のことにかける熱量があって、自分の想いを口にすることに対しては少しだけ不器用な彼女の内側を聞いてみた。
【岡本真依Part.3&番外編】
第一回「トライシグナル・パーソナル」岡本真依part.1 - トライシグナル’s interview
第二回「トライシグナル・パーソナル」岡本真依part.2 - トライシグナル’s interview
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近況
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ーー最近何してますか？
真依 最近？なにしよるやろうな…あー…なにかしら自分のためになるものは探しよるかもしれん…
ーー例えば？
真依 人と話す機会があったりとかしたら「この人ってどういう人なんやろー」って。何を思ってそういう言葉を言ったんやろう。っていう部分を考えるようにはなったかな。あと、ほんとちょっとずつではあるけど行動範囲を広げるというか、行動力をあげるっていうのを頑張りよるかな。
ーー人と会う？
真依 そう。人と出会うとか、新しい考え方をしとる人を覗いてみるとか。例えばSNS 、インスタとかもいろんな画像で溢れとるやんか。その中からなんとなく、本当になんとなく「いいな！」って思うものを、トライシグナルに何かしら持ってこれるかな？って考えたり保存したりしよるなって最近気付いた。あとは、スタジオに基本毎日入って、さっきも言ったけど、自分の歌い方がまだ「これだ！」っていうものには定まってないけん、それを歌いながらやってみる。自分が今まで「こうしたらいい感じに歌えた！」っていうものがいっぱいあるけん、それを色々やってみる。まあ、その日の調子や体調によっても違うけん、もうちょっと固めたいなと。自分の歌いやすい曲とかで練習してみたり。
あと、結構歌いよる人の映像見る。どういう歌い方しよるんやろー、どこで息吸いよるんやろう、肩あがってないってことは肩では吸ってないんやなあ、とか。衣装によっては肺が膨らんだら見えるやんか、
ーー見たことない…（笑）
真依 見えるんよ！（笑）やけん、あ、上半身じゃないってことは後ろで吸いよんか、この下っ腹で吸いよんか…みたいなのを
ーー好きなんや、楽しい？
真依 楽しい！結構（笑）
ーー見てますねえ、勉強熱心
真依 好きで見よるというか…んー、まあ、そうなんかなあ。でも面白いよね。人によってやっぱり歌い方も違うけん、「あ、別にいいんや！」とも思うし。
ーーなんか最近出会った新しい人達はいますか？
真依 パッと会って話しただけじゃ、わからん部分っていっぱいあるやんか。どういう気持ちでやりよった。とか。こういうことを経験して、こういう気持ちになった、みたいな話を聞いてみたいなーっていう人にも出会った！！
ーー楽しそう！
真依 うん！やけどね、なかなかね、そこから踏み込むことが難しいんですよ！
ーーなるほど
真依 なんてったってね、7年2ヶ月、ほんっとにメンバーとスタッフとお父ちゃん、お兄ちゃん、みたいなバンドマンとしか会ってなかったし、全然関係無い、音楽では無いジャンルというか…そういう人たちと本当に出会う機会なかったし、高校も1年普通の学校行ったけど、女子しかおらんクラスで、女子って派閥作りたがるやんか（笑）で、派閥つくられて「えーーまいは仲良くなりたかったのにーなれんやんー」みたいな（笑）で、学校の人に「芸能活動はちょっと」って言われて通信の学校に転校したけど、毎日通うタイプの学校じゃなかったけん。人と会うってなったら、テスト、研修旅行、卒業式、のみ！やし、大学も行ってないけん部活もしてなかったし…
ーー新しいコミュニティの作り方がわからんみたいな？
真依 そう！！わからんくて！！本当に！！！初めましてでどうやって話すんやろ！って本当にわからんくて（笑）
ーーわかるー（笑）
真依 え！まい、どうやって生きてきたっけ？！みたいな気持ちになって…
ーーそうなんよ、割と楽して生きてきたよね（笑）
真依 そう！だってさ、こっち発信で何かを喋ることってほぼなかったし…やけん、同世代と喋るっていうこともほぼないし、親友と一緒におっても親友が喋って、聞く側。みたいな。全然苦じゃないし、それで成り立ってたから、ハッって気付いて。「あ、まい自分の話してないんや」って。やけん、本当に自分の話をするとか、環境の違う人と「初めまして」って喋るの難しすぎて…やばいな…人間としてやばいなと思って、ちょっと今頑張ろうって思いよる（笑）
どこか曖昧な答えが多いのは周りの評価が高いのにも関わらず、自分自身が納得できてない部分が大きいからなのか。
いつまでももがきながら追求していくエネルギーに終わりがないところ、そしてそれに気づいていないところが彼女の天才的な部分だと、わたしは思う。彼女が彼女自身を納得できるときは、誰もが知っている存在になっているときなのかもしれない。（菊原結里亜）
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番外編 ～まいまいのインタビューに2人乱入～
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桜子 辛い話とかした？
真依 辛い話はまだしてないね…あれ？した？
ーーんー、辛い話？あ、いや、挫折がない！って言ってた。そこまで毎日悩んだりとかがないからそれを経験したいって。
真友里 まゆは挫折したくない！
真依 山あり谷ありで言ったら谷です！って言ってた時期があって、その頃は本当に毎日辛かった。でも、それは自分が自分に対して悔しかったわけで、何かにチャレンジして人から「そんなんじゃダメだよ」とかそういう挫折はない。自分の中の自分による挫折じゃなくて、どこかに1歩自分が足を踏み入れた中で、誰かの中での挫折。っていうの…？
ーーまあ、外に出て、自分が発信して、打ちのめされた経験はないってこと？
真依 そうそうそう！人からあんまりそうやって「お前それじゃダメだぞ」って言われたことがないというか…ないわけじゃないけど、自分の中でそういう大きな挫折として残ってるものがなくて…それをまいは経験したい。
桜子 え！なんで経験したいん！！！
真友里 経験せんでいいんよ！そんなの！！まいまいは出来るけんなんやろね。こういう経験がないのは
桜子 「したい」はおかしい！（笑）ちゃんと環境に適応しとんやと思うよ！自分のおる場所が！
ーーせんでいいこともないよ！してもいいと思うよ！
真友里 「したい」はちょっと！ドM気質！（笑）
ーーそこの感情を知りたいってことよね
桜子 えっ、辛いよー？
真依 そう！辛いよ！やけんこそさ、そういう人に寄り添える歌とかも歌えるやろうしやっぱ自分の糧になるやん。1度、死ぬほど辛い挫折をしたらなんだって頑張れるやろうし、行動力ももっと素早く動けるやろうし。今、あれがしたい。じゃあやるしかない。ってなれるやろうなって。なんか自分の中ではあと1歩足りんものがあるんよ。音楽に対する情熱はもちろんあるし、トライシグナルを良くするためにどうしたらいいかなって考える。その考え方も、なんか1つ詰めが甘い気がするんよね。自分の中で。
ーーもっと感情を知った方が歌詞にも反映できるし、表現にも反映できるから、もっといろんな経験をして、いろんな感情をってことね。
真依 うん！そう！経験の1部やね！
ーーそういうことも含めて、全部の感情のピークをもっと超えれるはずだ自分は！と
真依 そう！楽しいとかはいっぱいいっぱい経験させてもらって、もちろんこれからも経験していく予定やけど、悔しいとか悲しいとか…自分のワード力？や語彙力がないのも、多分経験が浅いけんなんやろうなっとも思うし、「悲しい」、「悔しい」、「ムカつく」…もっといっぱいあるはずなんよ！「切ない」とか、言葉には言い表せられないような、これとこれの間の感情があってね…みたいな。そういうとこを知りたい！！
初ライブやって、めっちゃ悔しかったんよ。いざ違うところ行ったらこれかよ…。みたいな気持ちになったんよ。やけんこそ、「あ、やべ。自分もっと経験せんと、いろんな気持ちを知って引き出し作らんといかんな」と思って。
トライシグナルをまいの中では引っ張っていくっていう、レールを敷くのは、まいはさくかなって思っとんよね、やけど、まいはそのさくが敷いてくたレールにガーーーーンって列車を走らせるのがまいかなって、個人的に思っとんよね。もちろん、いや、みんなよ！みんなでやるけど！
ーーまゆりんはテディベア？（笑）
真依 違う違う違う！！！（笑）みんなでもちろん進ませるんやけど、
真友里 ガソリンかな？
真依 そうそうそう！燃料！みたいな！
桜子 え！私まゆりんは黄色信号やと思っとんやけど！止まるべきところで止まる、みたいな
真友里 え！もうまゆ、お見送りしよるやん！（笑）
真依 いやいやいやいや！（笑）ブレーキよ！ブレーキ！みんなみんな運転手！それぞれちゃんと役割があるんやけどね！さくは道！！道なんよ！まいの中で言ったら！ハンドルはみんなで動かしよるイメージ！
真友里 ボリッボリッ（じゃがりこ食べてる）
桜子 めっちゃボリボリ入りよるで！音！
ーートータル、人間力高めたいってずっといよる
真依 そうやね、ずーっ言いよる（笑）まあ、経験よ！経験！！！
ーーいろんな人の感情を知って、それに影響されて自分の感情も変わるしね。
真依 でも、人に合わせていくつもりは全くなくて、引き出しにしていく。取捨選択はもちろん自分でするけど、材料をとにかく集めたいって感じです！！
ーーいいと思いますよ
真友里 いろんなとこ行き！
自主連載企画！「トライシグナル・パーソナル」
トライシグナルをもっとたくさんの方に知ってもらうべく、自らパーソナルインタビューを敢行！毎週日曜、全10回の更新を予定。
インタビュアーは7年2ヶ月「ひめキュンフルーツ缶」というアイドルとして苦楽を共にした女優・菊原結里亜。
家族のような存在の彼女だからこそ引き出すことのできる、中身のぎっしり詰まった濃いインタビューに注目。
【トライシグナルLIVE情報】
12/19＠渋谷TSUTAYA O-NEST（自主企画ライブ）
12/22@松山サロンキティ
1/19＠沖縄セントラル（自主企画ライブ）
